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庭師の知恵袋

冬の庭園管理

落葉樹は寝入りばなに動かすな

落葉樹の植え付けは葉を落とした冬の間に行えば失敗がないようだ。ただし、土が凍っているような厳冬期は除くのが常識。同じ落葉期間中でも、葉をおとしたすぐの頃と、これから芽を出そう時期とどちらがいいか・・・・。

どうもこれから暖かくなる時期をねらったほうが、後々の木の生育が良いようだ。これから眠りに入ろうとする矢先に、木をいじると、木もヘソを曲げるかもしれない。例えば11月と2月では2月の方がずっと寒いわけだが、2月に植えた木の方が芽を吹くのが早い。2月の方がずっと寒いわけだが、これから次第に暖かくなって、木もそろそろ活動をし始めようというわけで、根づきも早いのではないか。芽の吹きも確かにいい。2月に植えた木の方が芽を吹くのが早いようだ。

同じ向きで植えるとアカギレを防げる

ちょっと大きな木になると、落葉樹を冬に動かす場合、幹巻きは必須仕事だ。アカギレ(霜割れ)を起こして、木肌が縦長に裂けることがある。とくに植えつけた当初が危ない。あとになれば抵抗力もついて、よほどの寒風にでもさらされない限り、大きな被害は生じない。いったんアカギレを作ると回復はかなりむずかしいから気をつけるように。模様がえで、故意に木の向きをかえて植えたいという場合はともかく、ちょっと場所を移したいだけ、などというときには、向きをかえないほうが木にはいい。

カイガラムシ

日本海上を進む低気圧の影響などで、各地は暴風雪となっています。地球温暖化で季節の移り変わりが分かりにくいようですが、木々はしっかりと季節の先取りをしています。

冬囲いの作業をしていると落葉後に、はじめて木々の小枝にカイガラムシ(吸汁性害虫)やイラ蛾の卵が生みつけられているのを発見し、ビックリします。小枝が黒くなっています。昔はツノロウとも呼んでいたカイガラムシは、樹の表皮から樹液を吸います。サルスベリなどによく寄生しています。見つけた時には石灰硫黄合剤・マシン油乳剤などで冬の間に消毒をすることをおすすめします。春芽が動き出す発芽前に散布して越冬成虫を退治しましょう!

春 夏 秋 冬

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