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お知らせ

2011.09.28更新

緑化講習会 「我が家の小庭作り」ご報告

2011年9月3日(土)13:30〜15:30
池忠造園の展示場で市生涯学習課企画のイベントで20名の参加を得て講習会が行なわれました。
講師は当社社長、池田昭平です。

庭園に自然石を組み合わせて配置する枯山水の石庭の石組みを中心に、小石を使った実技を交えて、石組みの基本(二石組み・三石組み・五石組み)を学びました。
特に石のすわりと気勢にポイントを置きました。

石の組み方の実際

一番良い手本は自然の中にあります。自然の渓谷、滝、池、流れを参考にしてみてください。自然は不思議なことに石の最も良いところを見せています。そして、一番安定した形で座っています。

石組みの基本形

石を組むときの基本形は、一石・二石組み・三石組みになります。
三石組みの基本形を応用して五石組み・七石組みと広げていきます。「石の個性」を生かしてやることが大切です。形ばかりにとらわれないで、さりげなく形を崩すことも大切です。

配石の仕方

  1. これから使おうという石の中から、まず主石となる石を選びます。
    主石に従う福石、そして添え石と、構想に合う石を選択します。
  2. 石にはそれぞれ「節理」という筋目がありますからこれに逆らって石を据えることはありません。
  3. 石にはすでに立てて使うべき石、横に使うべき石、斜めに使うべき石と使われ方がほぼ決まっているものがあります。
    立石と天端(てんば)の平らな石、斜めの石といったように、適度に配石して組んで下さい。
  4. 全体の石組みの流れ、関連性を崩さないようにして安定性を破り庭の全体のバランスを保ちながらどこかにハッとするような動きを創り出すよう工夫してみて下さい。

石の勢い

石には勢いがあります。上に、横に、斜めに動き出そうとするエネルギーです。「気勢」とよんでいます。この気勢に逆らわないで効果的に使うようにしてください。

右勝手の石、左勝手の石

石には本来の役割があります。右側に使う場合には「右勝手の石」、左側のほうが生かせる場合には「左勝手の石」と呼ばれています。従って石を使う場合には、立てて使うのか、横にするのか、石の裏表はどちらか、右、左、勝手かなどを見なければなりません。
石はある程度その分け方、使い方が限定されてきますが、自由に自己の主張を表現すれば良いのですから工夫次第では思いもかけない面白い石の使い方が発見できるものです。

石の根入れ

石を据えるときに「根が切れないようにしろ」といわれています。そのためには、深く埋める必要があります。根が切れると安定感と重みに欠けるように思います。
石が地中に根を張っているように見えなければいけないのですが、他に石がなくどうしても大きく見せる必要がある場合は植木や添える石でカバーすることができます。